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「負荷を与える」新しいコンプレッションウェアをあらゆる運動で〔インタビュー:株式会社九櫻〕
世界で唯一の柔道衣メーカーとして、大正7年の創業から各武道界に寄り添い、総合武道具メーカーとして世界に認められる「株式会社九櫻」は、新たに取り組む“XAGLASS”ブランドの「XEBAR SUIT」でアスリート品質認定を取得しています。今回はニューネックス代表で元世界陸上メダリストの藤光が、XAGLASS事業を推進する越澤さんにお話しを伺いました。
「自分たちのものは自分たちで一から作るんだ」という信念があった
―藤光
本日はよろしくお願いいたします!
先ずは御社について教えてください。
―越澤さん
よろしくお願いいたします!
株式会社九櫻は1918年に創業して、108年目になる企業です。大阪の八尾市で創業して、その頃から柔道着や剣道着などの武道着製造を続けています。世界で唯一、柔道着を自社工場で一貫生産するというメーカーで、 生地を織るところから最終製品にするところまで行っているのは、知る限り弊社だけだと思います。
「餅は餅屋」で生地を織るだけなど、日本はけっこう分業でやっておられる(繊維産業は特に)ところが多い業界のため、我々が一貫生産なのが珍しいのですが、先代からずっと「自分たちのものは自分たちで一から作るんだ」という信念があったことが形となっています。
我々が作る柔道着の生地は、東北地方で発祥した「刺し子織物」といって、もともとは農作業用の作業服などに使われる『強くて頑丈』が特徴のものです。弊社は創業は八尾市で、今は隣り合っている柏原市にありますが、江戸時代、木綿の産地で素材自体の原料がとれた地域でした。そこからヒントを得て、最終製品まで何かものづくりするとなった時に、作業着や火消しの法被から始まり、柔道着を作り始めたという歴史があります。
―藤光
すごいなぁ、柔道のためにというよりかは自分たちが持っている強みを生かした製品を考えたときに柔道着という選択肢が出てきたんですね。柔道のルールにも携わるほどで、ブルーの柔道着を作るきっかけになったとも聞いたことがあります。
―越澤さん
そうですね。世界柔道連盟(IJF)からの依頼で、IJFが主催する国際大会については「白と白」では観客も観づらいし、それをなくす為に、どちらかを色付きにしたいと。どんな色ができるか提案してくれということで5色ほど提案させていただいて、最終的にブルーが選ばれました。
色については拘りが強く、例えば白の柔道着って製造過程ではいくつかのパーツに分かれているんです。それを縫い合わせるのですが、生地のロットごとに白の色味が異なっていて、パーツごとに上手に白を組み合わせる作業を専門にやっている人間がいるんです。ディズニーランドの例で「夜間に裏の部分を清掃している」などの逸話をよく聞くと思いますが、それに近いことを続けてやっているというのは拘りかなと思います。今時、AIなんかを使って、近しいことはできるのかもしれないですけど、あえてそこは熟練の職人がやっている部分なんですよね。
―藤光
それはすごい強みですね。こんなにAIが進化して、自動化・機械化が進んでいる時代の中、最後は人の目で判断してというのを、ずっと続けられているのは簡単なことではないと思いますし、すごく技術がいる作業だと思います。
―越澤さん
また生地の製造において、肝となるのが「生地の風合い」や「着た時の肌触り・柔らかさ」なのですが、それを織る『織機』について、これは60~70年前のものを、未だにメンテナンスをして使ってるんですよね。もうメーカーもないし、部品の取り寄せもできないのですが、やはりそれが着る人にとっては違いがあるということで、その織機を職人がメンテナンスし続けて、拘り続けているという点もあります。
―藤光
他のスポーツ用品でもそうですが(新しいものが良いという場合もありますが)、自分が使い慣れた・馴染んでいるモノのほうが扱いやすかったりしますし、差が出てくるというのは分かる気がします。
昔から伝統的にこだわり続けている中で、今回は新しい取り組みになると思うのですが、アスリート品質認定を取得いただいた「XEBAR SUIT」。この新しいウェアに取り組まれた経緯を教えていただけますでしょうか。
―越澤さん
そうですね。武道を長年やってきましたが、少子化など多くの企業が抱えているような問題に我々も直面しています。そんな中、これまで培ってきた拘りは他のスポーツジャンルにも展開できるのではないか?という想いがあり「XAGLASS」というブランドを。その中で「XEBAR SUIT」という商品の開発に至りました。
コロナ禍の影響などで具現化まで少し時間を要したのですが、ようやく昨年・一昨年くらいの段階で形になりました。名称は九櫻の「サクラ」とかかっている部分があり「ザグラス」なのですが、英語表記に入る「X」には数字の10という意味もあるじゃないですか?九櫻の9よりも少し上にいけたら良いな、というような意味も含んでいるんです。
―藤光
そういった「名前に込めた想い」みたいなところって中々伺う機会も少ないので、とても面白いですね!商品についても伺いたいのですが、今回はいわゆる「コンプレッションウェア」だと思うのですが、他社さんの商品とはコンセプトが大きく異なりそうです。
私が持っているイメージだと「リカバリー系」や「パフォーマンスアップ」を目的としたものが多いですが、逆に負荷を上げてトレーニング効率を上げるものは見たことがありませんでした。何故そこに行き着いたのでしょうか?
―越澤さん
仰る通り、中々ないですよね。コンプレッションウェアを作ることを先に決めた訳ではなく「負荷を与える」という機能を付与できるもの、というコンセプトが先にありました。それを具現化するのに、結果的に形がコンプレッションウェアになったという流れです。
XEBAR SUITは上半身・下半身でセバレートになっていて、上半身は肩甲骨を中心に襷がけになったような形の「伸張しづらい繊維のテープ」がはられています。ウェア本体の生地はすごく伸縮性があるのですが、先に申し上げた伸張しづらいテープがはられていることで、肩甲骨の動きや、その周囲の筋肉が動きに対して追随しづらくなっていると。それが結果的に負荷が与えられている、という状況を作り出すウェアです。下半身も大殿筋から大腿四頭筋ぐらいにかけて、同じく伸張しづらいテープ生地がはられており、スクワット等の動きも、負荷がかけられるような構造になっています。
ここまでお話ししたテープを我々は『インフィニティライン』と名付けているのですが、他にも「六角形の小さいドットプリント」を特に腹筋や腿の側面に施しており、その部分も穏やかに伸張がしづらくなっています。あらゆるスポーツや普段のランニング、筋トレなどに追加で負荷がかかるような構造の商品です。
どのスポーツに、ということには拘らず普段使いまで
―藤光
柔道着と同様で、たまたまその形がコンプレッションウェアだったんですね。私も使用させていただきましたが、着るだけで非常に姿勢が良くなる感じ。体幹がしっかり入る感じがするので、もしかすると筋トレが不慣れな方・初心者の方にも、それを着るだけで良い負荷を与えることができるんじゃないかと思いました。
着たウェアで負荷をかけられるって新しい発想だなと思います。あらゆるスポーツや運動に有効活用していけるんじゃないかと感じていますし「今ある状態を保ってくれる姿勢維持」も「動かすと負荷になる」も、共に期待できるため今後より幅広い使い方を提案していけそうです。
―越澤さん
巻き肩や猫背が矯正されるような設計にはなっているので、仰る通りトレーニングをするにしても、その姿勢からスタートするということが必要だと思います。姿勢が良くなるということは、表層筋のみならずの深層筋の部分にも効果はあると思っていて、そうすると本当にオールジャンルのスポーツで必要な筋肉になってきます。どのスポーツにということには拘らず、スポーツをされている皆さんに使ってほしいですし、ご提案いただいた通りスポーツはちょっと苦手だけど筋力維持・アップをしたい、姿勢を矯正したいという方に普段使いしていただきたいと思います。
―藤光
姿勢をつくるって簡単なようで簡単ではなかったりします。やはりどのスポーツも姿勢やフォーム(当然それぞれで異なりますが)は基本になるので、非常にありがたい機能だと思います。確かに運動するときに限らず、日常生活で着ながら、例えば1日生活するだけでも負荷はかかりそうですね。
―越澤さん
土日に家事をするときだけでも着ておこうかなとか、それだけでもいい意味で疲労感が生まれ効果があるのではないかと思います。また発汗がすごく良くなるというのは着ている方に言われますね。私も普段は汗を殆どかかないのですが、XEBAR SUITを着るとすごく発汗するんです。冬のような寒い時季にも発汗できるので代謝面でもおすすめです。
―藤光
私も一番最初に試したときはUAEのドバイだったので大変なことになりました(笑)
改めまして今回、XEBAR SUITでアスリート品質認定を取得いただきましたが、取得しようと考えた経緯や、実際に取得してみて感じられる効果があれば教えてください!
―越澤さん
大きな広告宣伝費をかけてというのが考えづらい中、地道に使いたいと思っていただける商品にするためにどうするべきかをずっと考えていました。まずは認知を広げていくことが大切だと思っていて、その為の大きな柱が2つ「SNSでの発信」と「着用体験を増やす」という点でした。それを決めた際に御社と知り合うことができて、その際にアスリート品質認定についても知りました。藤光社長をはじめ一流アスリートの方も多く参画されている中で、着用体験をしてもらえるのであれば嬉しいと思ったのが一つ。またアスリートの皆様に「これはすごく良いね」って言ってもらえたら、より自信を持って展開していけるのではないかという想いでしたね。
着用体験を増やす活動の一つに、北から南まで地域に根付いたスポーツの外商さんに気に入ってもらうことがあるのですが、その先に高校や大学、社会人のスポーツチームにプレゼンテーションする機会があります。そういった際に認定マークを取得していることや、関わっているアスリートの皆さんの説明をすると「〇〇選手やん!」という反応が得られ、様々なジャンルのスポーツの第一線の方にも認めてもらっているんだなということが伝わり、着用体験をしてもらいやすい状況になったなと思っています。
―藤光
そのような使い方をしてくださっているのは嬉しいですね。まず体験してもらうという点が大切な一方で、やはりハードルになるかと思うので。私たちの強みの一つとして、いろんな競技のアスリート達がいるという点があるので、様々な競技の選手たちに対する興味付けに貢献できていれば幸いです!
―越澤さん
本当に、一度体感さえしてもらったら「おーっ」という「これ凄いですね」という、良い反応になる。この間も某大学バスケ部の選手が、着用中は筋トレで上がる重さが低くなってしまう一方で、20日ほど着てトレーニングをした後に脱いだら重量が+10kgした(100kg→110kg)ということもありました。そういった体験をやはりしてもらえるので、より多くの方の手に取っていただけるような環境を引き続きつくっていきたいです。
―藤光
ドラゴンボールの世界じゃないですけど外したら凄い、みたいなのを想像しました(笑)
とても面白い商品です。もっと広がるようなサポートを僕たちも続けていきたいと思います!では、最後になりますが、今後の展開について考えを教えてください。
―越澤さん
昭和生まれの人には、いつも「大リーグ養成ギプス」を想像してくれと言ったりしています(笑)
そうですね、現状はやはりSNSでの積極展開や、学校やスポーツチームでの着用体験を増やしていくことがありますが、ゆくゆくは店頭で「あ、あれXEBAR SUITやん」と手にとって買っていただける状況まで進めたいと思います。前半でご説明した弊社(九櫻)がやっているXAGLASSというのも、武道関係の方たちは恐らくまだ知らなくて「え、九櫻さんなの?」となることが多いです。武道の業界で発展してきた九櫻が、XAGLASSという新しいブランドでオールジャンルのスポーツに商品を展開していっているという認知も広げていきたいと考えています。
―藤光
本日はありがとうございました!
取材加盟店情報
会社名:株式会社九櫻
設立 :1939年4月19日
所在地:〒582-0007 大阪府柏原市上市3-11-21
株式会社九櫻の商品は こちら よりご購入いただけます。是非ご覧ください。
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